第2回 ボルドー大学滞在選手権
INRIA at ボルドー大学
5月某日、愛欲の町フランスはボルドーにて、第2回ボルドー大学滞在選手権が開催された。
2007年の第1回大会
で惜しくも優勝を逃したおっさんは、5年間に及ぶ激しいトレーニングを経て、
まさに完全優勝を目指して意気揚々と参加することとなった。初戦の相手は空港からホテルまで運んで
もらったタクシードライバー。うまく渋滞に巻き込んでイライラさせたところを、最後にゴキゲンチップバスター
をかまして堂々のKO。第2戦の相手はホテルの従業員レイデー。ホテルの朝食ルームで機嫌良く朝食を取っているところ英語的に
「朝食は含まれてないわよ」とかまされ不覚にもダウンを喫したが、即座に禁断の大技 "大学が朝食代払うスープレックス"で、
レイデーを逆転KO。続く第3戦は、学生達とのランチバトル。いきなり「お前、何の勉強してんのん?」と、
オナイドッシラリアートで出ばなをくじかれたが、ミタメヨリオッサンナノ固めで完全にロック!
次々と語られるオッサンな会話に学生達は次々とノッキングダウニング。そして第4戦は研究者や学生達
とのバトルロイヤル。驚くことに研究者もイタリア人なら学生達もイタリア人。次から次へと襲いかかる
イタリア人プレーヤーにボンジョルノで対抗するが歯が立たず、いよいよチャオするかと思われたが、
見事なマンジャーレで一気に巻き返し、全員を味方につけることに成功した。
前半を完全無敗で折り返したおっさんは、後半戦でも驚きの戦いぶりを見せる。
後半戦の最初の相手はイタリアが生んだ情熱の研究者、マリ・オング。
試合開始早々、シャベリスギルバスターでおっさんをマットに叩き付ける
マリ・オング。隙をとらえてチョイマテスープレックスで反撃するおっさん。
激しい攻防が続く中、おっさんは勝手にプログラムを作成し、論文を書き始めるという荒技で
試合を完全に支配。最後は、数学科の伝統に基づき、著者をアルファベット順に並べ、
見事自分の名前をファーストにすることに成功! 優勝候補といわれたマリ・オングを見事スリーカウントでチャオした。
第2戦の相手は、ボルドー大学の重鎮、アブのグラル教授。
突然「わし、嫁はんと7月に日本へ旅行するねん。ちょっといろいろ教えてくれや」と、
ナンノハナシデスカチョップを激しく連打。「研究の話は無しかい、このボンジュール!」と憤るおっさんを、
ボルドー屈指の日本食レストラン「Cafe Japonais」へ連れ込み、ボナッペティすることに成功。
もはや勝負あったかと思われたそのとき、おっさんのニホンリョコウアドバイスイタシマスープレックスが炸裂!
畳み込むように、Japan Rail Passオトクデチュー、そしてイザカヤモヨロシイデ固めを華麗に決め、
最後はウッソンレトワレ(フランス語「トイレどこですか」)の術で見事アブのグラル夫妻チームを粉砕した。
そうして迎えた決勝戦。去年の雪辱を晴らすべく、空港へ向かうタクシーに豪快に乗り込むおっさん。
が、なんと、運ちゃんはまったくタバコ臭くないことに驚愕、そして失禁!
すかさずタバコ臭くない運ちゃんが、カタコトエイゴの早業でクリームブリュレな痛快トークを炸裂!
なす術も無く、おっさん無念のギブアップで、タバコ臭くない運ちゃんの優勝が決定。
イタリア人の愉快な仲間達は、そんなアルデンテなおっさんの姿に失望のバンジョーでカンターレした。
空港でテレサテンを思い出しながら涙に濡れるおっさん。そこへ颯爽と現れたマダム人間ハーンが、おっさんを飛行機
の主翼にセロハンテープで邪魔臭そうに貼付け、2度の乗り換え&貼り替えを経て、愛と欲望のヨークタウンへと帰還した。
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